[Dendyとは]
ソ連崩壊後のロシア地域でSteepler社により販売されていたファミコン互換機。(Famiclone)
「小天才」「Micro Genius」等の同様の互換機を作っていた台湾のTXC社が製造を行っていました。
製造元の台湾はNTSCの映像規格の地域であるため、NTSCベースの互換機本体を
ロシア地域のSECAM(PALに類似)の映像規格に合わせるための調整機能が施されており、
これによって、純正ファミコン(NES)のNTSCともPALとも違った挙動となっていました。
具体的には、NTSCのゲームをPALの本体で動かした場合、CPUクロックと映像周波数の差異から
BGMのスピードが遅くなり、音程も低く再生されてしまいますが、
(過去にうpした動画を参照:
https://www.nicovideo.jp/watch/sm24042504)NTSCのゲームをDendyで動かした場合、前述の調整機能により
BGMのスピードのみが遅くなり、音程はそのままという挙動となるようです。
この動画では、かつてニコニコでも一時話題になったことのある
中華パチモノファミコン版スーパーマリオワールドをDendy実機上にて動作させ、BGMを録音したものとなります。
このゲームの世の中に多くあるプレイ動画がNTSCベースの本体やエミュレーターで動作させているため、
オリジナル(スーパーファミコン版)に比べてBGMのスピードが速くなっており、違和感のある聴こえ方をしていましたが、
Dendyで動作させることによってBGMの再生スピードがかわり、また違った聴こえ方になったかと思われます。