『京都慕情』はザ・ベンチャーズが1970年に日本で発売した曲で、渚ゆう子がその年に日本語のカバーを歌い大ヒット。北京語版は72年に香港で「愛情花(
sm24218103)」、74年に台湾で「不容易遇見你(
sm24217694)」が出たほか、広東語版(
sm24218138)と台湾語版(
sm24218123)のカバーも出ました。「不容易遇見你」を歌った鳳飛飛(フォン・フェイフェイ)は、鄧麗君(テレサ・テン)と台湾で人気を二分した歌姫でしたが、鄧麗君が大陸出身のきれいな北京語で歌い、日本や香港など海外を拠点に活動したのに対し、鳳飛飛はかなり台湾訛りが入った北京語で歌い、あくまで台湾を拠点に活動した地元密着型の歌手。台湾人は「鳳姐」と呼んで親しんでましたが、ちなみに香港では「鳳姐」とは娼婦の意味…。